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Interview

ITを活用した選手育成。
トップアスリートを育てる
新たなステージの実現へ

2021年9月、当社は、一般社団法人F・マリノススポーツクラブと
「サステナブル DX推進パートナー」の契約締結をしました。
“IT”と“サッカー”を組み合わせることで、
どのようなシナジー効果を生み出すことができるのか。
三澤昇平副社長とF・マリノススポーツクラブの
宮本功代表理事が今後について語らいました。


「サステナブル DX推進パートナー」契約締結。これからの展望とは

宮本代表理事 

アカデミーの場合、ITの活用を一緒に考えたり、実行したりしてくれるパートナーはなかなかいません。選手を育てるところで必要な記録やデータ、映像を残すための枠組みを相談できるとコーチたちが盛り上がっています。
どのクラブもソフトを買ってきて映像だけ、記録だけ、会員管理だけという形が多いんですが、我々は全体の情報をまとめたい。加えて、横浜F・マリノスが培ってきたノウハウを詰め込み、僕らが欲しいと思うデータに仕上げ、お互いにとってプラスになるようなビジネスの仕組みをつくっていく。そういう相談もしたいと思っています。

 

三澤副社長 

それはぜひ実現していきたいですね。弊社の強みは、お客様の要望を実現していくところにあります。オーダーメイドでつくれる技術者がいますので、実現可能だろうなと感じました。それに、現在も新規事業や新サービスに取り組んでいますが、使っていただくユーザーさんやお客様がどういうものを望んでいるのかは、現場にしかわかりません。今回、現場の声を聞きながら一緒にサービスをつくれるので、非常にワクワクしています。 



 一緒に作り上げたものをビジネス化したい理由

宮本代表理事 

僕たちは子どもたちに、得た情報のアウトプットをしていくことが本業です。そこに加えてビジネスにしたい。収益化することで、サッカーの練習に使用しているGPSも新たに購入できますし、例えば、10年間毎日、練習前に子供たちに牛乳一本飲ませたら身体は丈夫になります。でも、サポートがなく、スナック菓子などを食べてしまうと身体ができない。そうした部分にも投資したいという思いはあります。

 

三澤副社長 

ビジネス化のお話も、イメージができつつあります。新しいチャレンジですが、積極的に取り組みながら我々のリソースを使って行きたいですね。ど真ん中にしっかりとした考えがあれば、ITを導入していくのは問題ないですし、構造としては難しくはないと思います。何よりスポーツという夢のあるステージでご一緒できることで、社員も非常にモチベーション高くやってくれる。それも含めて楽しみが大きいですね。

 


アカデミーの選手育成にITを活用することで、想像できる進化とは

宮本代表理事 

スポーツとITは一見離れているようで、すごく近い関係なんですよ。選手がトップアスリートになっていくためにも、科学的なデータや研究、計測して分析することは大切です。国立スポーツ科学センター(JISS)に、日本代表やオリンピックに出るような選手たちの様々なデータはありますが、我々がほしいのは、オリンピック代表になれるかどうかわからない子ども時代からのデータです。それがあれば、どういうふうにすればオリンピックや日本代表選手になれるのか、データの蓄積から基づいて育てていくことでいろいろな可能性が出てきます。偶然で育てるのではなく、必然を増やしていくことで、チームが強くなって世界で戦える。そういう積み上げが非常に重要だと思います。

 

三澤副社長 

実際にも学会などでは遺伝子レベルで仮説を立てるという研究は進んでいると聞きます。人間の成長のスピードは個々に違っていて、それぞれに合わせた指導や教育、鍛錬。それを上手く掛け合わせると、トップレベルがさらに上がるのではないかと感じています。そうした学術と仮説の部分が、現場とITが組み合わさることでよりリアルに実現していけば、未来は明るいのではないかと思います。
私たちは、『世の中のためになるサービスを』という思いがある中で、様々な取り組みをしていますが、最近はAIも取り組み始めているんです。それも活用できたら面白いかもしれません。ぜひ、アカデミーの見学をさせて頂き、そこで感じることやITで解決できることを見出したいですね。

 

宮本代表理事 

AIを活用すると、個人やチームの傾向が見えてきます。チームや個人の強みや弱みを知ることができれば、いずれ勝負の世界に影響するかもしれないですよ(笑)

 

三澤副社長 

膨大なデータと判断が合わされば、分析に使えますし、もしかしたら本当に勝負に左右するようなところにたどり着くかもしれませんね(笑)

 


時代の変化に合わせてDX推進していきたい

三澤副社長 

私たちは、企業様といろいろな取り組みを行っていますが、エンターテイメント業界とのつながりの中で感じるのは、ファンと主催者をつなぐ部分が重要ということです。その枠組みは、スポーツも一緒なのかなと感じています。クラブとファン・サポーターをSNSなどでつながることもできますが、ファン・サポーターが実際に体験できるようなところをITで活性化させ、つなげる橋渡しが実現できたら、非常にうれしいですね。また地域とクラブをつなげていくことも同様で、これからどんどん拡大していきたい分野でもあります。

宮本代表理事 

ここまでトップアスリートを育てる話をしてきましたが、スポーツクラブとしても、個人情報取り扱いや決済に関することなど、きちんとITを活用していきたいです。実は、いまだにスポーツクラブはアナログでのやり取りも多く、例えば、スクールの出欠管理についても、子どもたちが来たら「来ましたよ」と保護者に連絡が入るような仕組みも導入したい。子どもたちの安全を守るようなリスクマネジメントの観点からも、そういう部分をしっかりやらないといけないという思いもありますね。

三澤副社長 

お話をお伺いして、出欠管理が簡単にできたり、個人情報を厳重に扱いながら必要なときに呼び出せたりする仕組みは可能です。私立の小学校や幼稚園学習塾は実際に取り入れているところもあります。ただ、学校などは主に室内での利用なので、屋外でも使えるように、我々がカスタマイズできればいいですね。

 


スポーツとITが手を取り合っていく上で、どんな選手を輩出していきたいか

宮本代表理事 

感謝と個性を持っている選手かな。少々枠にハマっていなくても個性があるのは魅力的ですし、一方で、競技には真剣に取り組んでなければいけません。プロになるということは子どもたちの夢にならなきゃいけないので、みんなの模範とする行動ができることも重要ですよね。多少破天荒でもいいけど、マナーはしっかりしていて、他人を思いやれること。そして、感謝できること。そうすると、プロなった時にお金を払ってくれるお客様に対して何かを返すマインドが備わるので、日々モチベーションを高めていくことができるんですよね。

 

三澤副社長 

全く同感ですね。ビジネスの世界でも同じですが、最後は人格。人間性ですね。ここがしっかりしていないと、ある一定レベルで止まってしまうと思うんです。心構えや取り組み方。そういうものを子どもたちに届けることをIT利用で実現できると非常にうれしいですね。

宮本代表理事 

本当にいろいろな意味で、可能性を感じることができるパートナシップです。これからもよろしくお願いします。

三澤副社長 

こちらこそ、よろしくお願いします。

 


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